軍儀とは
HUNTER×HUNTERにおける軍儀
国民的漫画の『HUNTER×HUNTER』キメラアント編で、東ゴルトー共和国の国民的ゲームといわれる軍儀。作中では蟻の王「メルエム」と盲目の少女「コムギ」がこの「軍儀」を通じて語り合うシーンが印象的です。
話の中で、軍儀の戦況が実際のハンター協会とキメラアントとの戦いを示唆しているなど、非常に重要なキーとして、軍儀が扱われています。もし原作を見ていない方がいれば、この機会に是非見ていただきたいです!
製品化されたボードゲームの軍儀
さて実際に製品化された軍儀について、将棋と性質は似ていますが「ツケ」、「新」といったゲームを面白く・考えさせてくれる要素があります。それに加えて軍儀の駒は14種類の合計25個を使用しており、将棋と比べても各駒に対する理解が多く必要になります。(将棋は8種類の合計20個の駒を使用)
駒の初期位置は自分で決めることが出来るのも、面白い特徴です。取った相手の駒は利用することが出来ませんが、初期配置の際に置かなかった駒が『新』としてゲーム中に配置することが出来ます。
将棋やチェスなどは平面での戦いですが、軍儀の場合には、自駒・相手駒のどちらにもツケル(重ねる)事が出来ます。ツケルことにより、駒の移動範囲が広がるかつ同じ高さ未満の駒から攻撃されなくなります。
こういった様々な要素が絡み合い、何度も遊べる非常に面白いゲームとなっております。
2人専用のゲームで、1プレイ 30分〜1時間以上の時間がかかります。
軍儀の遊び方
動画付きで楽しく紹介されている公式ホームページもぜひご覧ください
9☓9の盤上で『帥(スイ)』を捕まえる
軍儀では『帥(スイ)』と呼ばれる、将棋で言う王将・チェスのキングに位置する駒が存在します。
お互いに相手の『帥(スイ)』を捕るために、自分の駒を移動させて『帥(スイ)』に向けて進みます。
相手の『帥(スイ)』を捕らえる事ができれば、ゲームに勝ちます。
反対に、相手に自分の『帥(スイ)』が捕られるとゲームに敗北します。
動かせる駒は14種類
将棋やチェスを遊んだことがある人は、わかりやすい駒が幾つかあります。
例えば『兵』などは前と後ろに1マス進むことができます。
『大将』は縦横どこまでも行け、かつ斜めにも1マス進めます。
『中将』は斜めにどこまでも行け、かつ縦横にも1マス進めます。
これらは、将棋やチェスでも同じような駒がいるので分かりやすいですね。
一部、特殊駒と呼ばれる駒が存在します。
ゲーム内では『弓(ユミ)』『砲(オオヅツ)』『筒(ツツ)』『謀(ボウショウ)』の駒にになります。
これらは、桂馬やナイトのように駒を飛んで進むことができます。
また、この軍儀の醍醐味である『ツケる』ことで、ツケた駒は移動範囲が広がりパワーアップします。
1マスしか進めなかったのが更にもう一マス進めるようになったり、ツケていない駒から攻撃されなくなります。詳細は次の項目で説明します。
ゲームの流れ
- 互いに『帥』を握って盤面の中央に落とす。落ちた『帥』の中央に近い方が先手番
- 先手番が最初に『帥』を自軍の手前3行以内に置く、その後、後手番が同様に置く
- 『帥』を置いたあとは3行以内に好きな場所に1つ置く。置いたあと相手に手番が移る
- 駒を置くのを交互に行い、もう置かない場合には『済み』を宣言する。宣言したあとは駒を置くことができない。両者が済みを行うことで試合が開始する。
- 自分の手番で行動できるのは2つ、自分の駒を動かすか『新』を行い盤外から駒を出す
- 先に相手の『帥』を取った方の勝利となります。
ここが面白いポイント!
ツケる(駒を重ねる)が攻めと守りの鍵になる!
軍儀の他とは違う特徴的なアクションとして、『ツケる』があります。
これは自駒を自分の駒の上か、相手の駒の上に重ねることです。
重ねることで、最上段の駒しか動かせなくなり、重ねられた駒は動かす事ができなくなります。
『新』を行うタイミングが重要!
初期配置で置かなかった駒を手駒として持って置くことが出来ます。
この駒は自分の駒を動かす代わりに、盤面上の最も相手に近い自分の駒より後ろ側に置くことが出来ます。(同じライン上は置くことが出来ます。)
『新』を行う際には自分の駒の上であれば『ツケル』事が可能です。
(敵駒の上には置くことが出来ません0
相手の『帥』を捕るために様々な位置から狙えるような形で駒を配置する事で、詰ませる事が可能になります。
注意したいこと
ルールが改定される場合がある
2022年2月に発表された際に、先手が非常に有利になってしまう事がわかり、その後にルールが加わった経緯があります。
これから多くの人が遊んでく内にルールが変更になる事があります。
個人的にルールを理解する上で少し躓いた点
ルールを読む上で少しわからなかった部分を残していきます。
ルールが確定した場合には追記をいたします。
- 初期配置の際には『帥』から置いていくので、帥は1段目から必ずゲーム開始となる。(スイをツケた状態からスタートすることはできない)
- 新を行う場合には、自駒のラインから内側に置く 。この自駒がツケられていても問題ない。
- ツケル場合には自駒・相手駒問わず同段以下でなければならない
そのため、1段の駒が2段の上にツケて3段にすることはできない
軍儀の詳細
名前(ヨミガナ)×持ち駒個数
兵(ヒョウ)×4
【移動範囲】
1段 前後に1マス
2段 前後に2マス
3段 前後に3マス
【概要】
前後1マス進む駒
槍(ヤリ)×3
【移動範囲】
1段 前に2マス、前斜めと後ろに1マス
2段 前に3マス、前斜めと後ろに2マス
3段 前に4マス、前斜めと後ろに3マス
【概要】
正面に対して最大4マス先まで
移動することができる
馬(キバ)×2
【移動範囲】
1段 前後に2マス、横に1マス
2段 前後に3マス、横に2マス
3段 前後に4マス、横に3マス
【概要】
正面に対して最大4マス先まで
移動することができる
横移動も可能なため機動力が高い
忍(シノビ)×2
【移動範囲】
1段 斜めに2マス
2段 斜めに2マス
3段 斜めに3マス
【概要】
斜めの前後に進める駒
後方の斜めにも進める数少ない駒
砦(トリデ)×2
【移動範囲】
1段 前に1マス、横斜めにも1マス
2段 前に2マス、横斜めにも2マス
3段 前に3マス、横斜めにも3マス
【概要】
横と後ろ斜めに移動ができるため、
守りの駒として優秀
小(ショウショウ)×2
【移動範囲】
1段 前横後に1マス、前斜めに1マス
2段 前横後に2マス、前斜めに2マス
3段 前横後に3マス、前斜めに3マス
【概要】
前方に対しての移動範囲が広いため
攻める駒として優秀。
また、駒も2枚あるため、広く展開できる
中(チュウジョウ)×1
【移動範囲】
1段 前横後に1マス
2段 前横後に2マス
3段 前横後に3マス
常時:斜めにどこまでも
【概要】
1段目から斜めにどこまでも進むことができる
ツケル事で前後にも移動可能
大(タイショウ)×1
【移動範囲】
1段 斜めに1マス
2段 斜めに2マス
3段 斜めに3マス
常時:縦横どこまでも
【概要】
1段目から縦横にどこまでも進むことができる
ツケル事で斜めにも移動可能
帥(スイ)×1
【移動範囲】
1段 縦横斜めに1マス
2段 縦横斜めに2マス
3段 縦横斜めに3マス
【概要】
この駒がとられるとゲームに敗北
【注意点】
この駒の上にはツケルことは出来ない
特殊駒(砲・弓・筒・謀)
砲(オオヅツ)×1
【移動範囲】
1段 前方3マス目に移動
横後ろに1マス
2段 前方3.4マス目に移動
横後ろに2マス
3段 前方3.4.5マス目に移動
横後ろに3マス
【概要】
最大で5マス先まで移動することが可能
間の駒を飛ばして移動することが可能
【注意点】
移動する間に自分より段数が多い駒があると、
移動が出来ない
弓(ユミ)×2
【移動範囲】
1段 1つ越え前斜めに1マス
後ろに1マス
2段 1つ越え前斜めに2マス
後ろに2マス
3段 1つ越え前斜めに3マス
後ろに3マス
【概要】
最大で4マス先まで移動することが可能
間の駒を飛ばして移動することが可能
【注意点】
移動する間に自分より段数が多い駒があると、
移動が出来ない
筒(ツツ)×1
【移動範囲】
1段 前方2マス目に移動
後ろ斜めに1マス
2段 前方2.3マス目に移動
後ろ斜めに2マス
3段 前方2.3.4マス目に移動
後ろ斜めに3マス
【概要】
最大で4マス先まで移動することが可能
間の駒を飛ばして移動することが可能
斜め後ろにも移動することができる
【注意点】
移動する間に自分より段数が多い駒があると、
移動が出来ない
謀(ボウショウ)×1
【移動範囲】
1段 前斜め・後ろに1マス
2段 前斜め・後ろに2マス
3段 前斜め・後ろに3マス
【概要】
ツケた際に下段の相手駒が自分の持ち駒と
同じ場合その駒と持ち駒を
入れ替える事が可能です。
この入れ替えは任意で可能。
公式HPのQ&Aを確認しよう!
記事内でもルールが変更される旨を伝えましたが、下記のリンクから公式のQ&Aが掲載されています。
今後、ルールに修正が入ったり、曖昧な部分があった場合にはこちらで告知されると思います。
更新があった場合には、当HPも修正を致しますが、最新は下記をご確認ください。
コメント